私は「7つの習慣」が大好きです。あの、世界的名著です。
10年前くらいに出会い、その後ことある度に読み返し、その度に新しい発見をしている気がします。
でも、ここ2年ほど読んでいないなぁということに気付き、パラパラと読み返しながら、今後の自分のために少しまとめてみたいと思います。
今回は、第1の習慣です。
そもそも主体性とは
主体的であることを考えるためには、そもそもの主体性というものを理解しておく必要があります。
では、主体性とは何なんでしょうか? 自発的に「やります!」と言って行動するだけで、それは主体性があると言えるんでしょうか?
残念ながら、それだけでは少し足りません。その行動に「責任」を伴っていることが重要です。
責任とは
責任は英語で「Responsibility」です。
- Response : 反応
- Ability : 能力
ということで、反応する能力を持っている状態、とでも言いましょうか。
細かく言えば、「様々な外的な要因を受け、様々な反応をすることができる状態であっても、自分がもっとも正しいと思う反応を選択すること」ですかね。
例えば、近くにいる家族、友人、同僚などが自分に対して少し不愉快な発言をしたとします。
その時、脊髄反射でキレるのか、スルーするのか、「この人がこんなこと言うってことは、何かあったのかな?」と思うのか、冷静に話し合うのか、いずれを選ぶことも出来る状態で、自分がもっとも正しいと思う選択を出来るかどうか。感情に任せず、選択できるかどうか。
心の天気を持っているか
主体的ではなく反応的な人の特徴は、周りの状況に必要以上に左右されてしまうところです。
分かりやすく言えば、その日の天気によって、その日の気分が変わってしまうのです。
「今日は晴れだ! 気分が良いなぁ」というときもあれば、「今日は雨かぁ、最悪、何もやる気でない」というときもある。
主体的な人も、一切影響を受けないということはありませんが、主体的な人は「心の天気」を持っているので、自分でその天気を設定します。
だから、周囲の状況に必要以上に左右されることなく、自分が選んだ自分の道を進んでいくことが出来るのです。
「〜〜しなければならない」とは言わない
よく口癖のように「〜〜しなきゃダメだ」「〜〜しないとぉ」という人がいますが、そういう人は典型的に反応的な人の可能性が高いです。
主体的な人は「〜〜を選ぶ」「〜〜をすると決めた」という風に、自分で意識的に選択をします。
たかが口癖と思うかもしれませんが、言葉にするということは、心に与える影響はかなり大きいです。知らず知らずのうちに、自分が発言した通りになっていたりします。
なので、少し意識的にでも「〜〜しなければならない」とは言わないように、気をつけてみるのが良いと思います。
コントロールできる問題に対してのみ行動する
先ほどの天気の話にも近いものがありますが、自分がコントロールできる問題に対してのみ行動するのが良いです。
外の天気は、自分がどうやったとしても変えられません。それは受け入れるしかないのです。
でも、自分の心の中の天気や、自分の発言は、自分がコントロールして、自分がもっとも望む形に変えていくことができます。
同じように、他人の思考や発言を自分の思い通りに変えることはできませんが、自分の思考や発言であれば、ある程度は思い通りに変えることが出来るのではないでしょうか。それも、かなり簡単に。
変えられるものを変える、変えられないものは受け入れる、それらをしっかりと理解して分けて考える、これが大事です。